いつもお世話になっております。税理士・社会保険労務士の山田です。
酷暑の峠を越えて、一気に少々秋らしくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
先月は健康保険分野のDX化について触れました。今月はキャッシュレス納付についてお話しようと思います。
税金・年金保険料・労働保険料の支払いは、旧来より事前手続きにより銀行振替での支払いができていました。また、マルチペイメントネットワークシステム(MON)を介して、ATMやインターネットバンキングから(いわゆるペイジーとして)電子納付をすることができます。ペイジーに入り、QRコードあるいは納付書に記載してある収納機関番号・納付番号・確認番号・納付区分(年金保険料にはなし)を打ち込む事により納付するのですが、システムから金額を提示してくれて思ったよりも安心です。クレジットカードによる支払いは、税金や年金保険料(事前申し込みが必要)にて可能です。カードのポイントが付く(一部ないものもある)のでメリットがある一方で、手続き時の手数料がかかるので、各カードでのポイントとの損得検討が必要のようです。
税金の納付についてもう少し詳細に書きますと、大企業の法人税電子申告の義務化と共に、納税についてのキャッシュレス化を国は推奨しています。国税でしたら、キャッシュレス納付の手段として、前出の@振替納税AインターネットバンキングBクレジットカード納付、加えてCスマホアプリ納付(paypayほか)Dダイレクト納付があります。R6年4月から電子申告を行う中小法人についても、一部の納付書が送付されなくなっております。銀行窓口が縮小される中、そしてわざわざ税務署に納付書を取りいくのも大変ですし、今年からダイレクト納付によるe-TAXソフトの御利用がおすすめかなと思います。DX化の流れに乗り、キャッシュレス納付に挑戦してはいかがでしょうか。
最後に、なぜこのテーマを書いたかというと、実は11月に電子申告(e-TAX・e-Gov)の入門講座の講師を行う事になったためです。オープン市民講座のようですので、ご興味がありましたら、ぜひご参加ください。